キャプテン・アメリカの盾投げはスタン・リーがデビュー作で生み出したって知ってた?

 

エソラコトナリです。

今回はキャップの盾投げの話。

 

最初は三角形の盾だった

キャプテン・アメリカの初登場は1941年の『CAPTAIN AMERICA COMICS #1』

この時に持っている盾は丸い形状ではなく、ヒーターシールドと呼ばれる三角形のものでした。

映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』でも登場したのでご存じの方も多いかもしれません。

でも翌月に発行された#2では何の前触れもなく現在の丸い形状の盾に入れ替わっています。

これには裏事情があって、ライバル社のMLJからクレームが入ったことで変更を余儀なくされたそうです。

星条旗をデザインした盾がMLJのヒーロー「The Shield」に酷似していたとのこと。

 

画像を見る限り、グレーどころか真っ黒ですね…

ちなみにThe Shieldは星条旗をモチーフにした最初のスーパーヒーローなのだそうです。

今見ると完全にイロモノですけど。

 

丸くなっても投げられず

幸か不幸か盾が丸い形状になったことでキャップの代名詞であるフリスビーにつながります。

でも#2では盾が投げられることはありませんでした。

そもそも丸い形状とはいえ決して小さいとは言えない盾です。

円盤投げのようにぶん投げて武器にするのはかなり奇抜なアイディア。

これには神の登場を待つ必要がありました。

 

初めに神は盾投げを創造された

#3でついに盾投げは登場します。

でもこの号のどこをどうひっくり返しても盾が宙を舞っている姿を確認することはできません。

それは漫画と漫画の間に収録されたテキストフィラーと呼ばれる短い物語の中で初めて登場するからなんです。

タイトルは『Captain America Foils the Traitor’s Revenge』

 

これを書いたのがマーベルの創造主、スタン・リーです。

そしてたった2ページのこの作品こそ、彼のペンネーム「スタン・リー」がアメコミに初めて刻印された記念すべきデビュー作だったんです。

このとき若干19歳!

その後80年近くキャップのアイコンになる技をこの若さで、しかもデビュー作でいきなり生み出してしまうなんて。

彼の神話は数あれど、これは超ド級の一つと言っていいでしょう。

 

神の技でバッキーを救う

#4では早速その盾投げがアートでも披露されます。

 

初めて描かれた宙を舞う盾は相棒バッキーの命を救いました。

スタン・リーのアイディアがアートになる最初の瞬間でもあったわけです。

 

隠し技から通常技へ

キャップの盾投げはファーストスローこそ早いものの、最初から頻繁に登場していたわけではありません。

#4の次は#9まで待たされることになります。

当時は隠し技のような扱いだったんでしょう。

それが徐々に浸透し、現在ではフリスビーのようにポンポン投げる通常技にまで変化しました。

クリス・エヴァンスが1人で80年分投げてる気はしますけど。

19歳のスタン・リーにいかに先見の明があったのか驚くばかりです。

もはやクラシックを超えて伝説の領域ではありますが、キャップとスタン・リーにまつわるこのエピソードは覚えておいて損はないでしょう。