アメコミレビュー:『インビンシブル・アイアンマン:リブート』は新アーマーのモデル51を堪能するための本だったよ

 

エソラコトナリです。

今回は『インビンシブル・アイアンマン』の話。

 

インビンシブル・アイアンマン:リブート

新しい出会いと新しい目的に導かれて、トニー・スタークは人生を再定義するであろう試練に挑む。
マーベル・ユニバースを揺るがした“シークレット・ウォーズ”を経て、アイアンマンが得た驚くべき協力者とは……?
さらに、彼の前に旧敵マダム・マスクが現れる! 苦悶するホイットニー・フロストはいままでになく危険で、怨恨に満ちている。
衝撃に満ちた物語が、全身を包む驚異の装甲の限界を試そうとしていた。とはいえ、注目すべきはトニーの新たな仲間だろう。天才にして億万長者、そして慈善家の遊び人がスーパースターへの階段をまた一歩上る!

『インビンシブル・アイアンマン:リブート』は2015年〜2016年に連載された『Invincible Iron Man #1-5』の翻訳版。

シークレット・ウォーズ後に一新された世界「All-New, All-Different Marvel」のアイアンマンが描かれます。

 

削ぎに削いだデザイン

とにかく本書は新アーマー「モデル51」を堪能するための本と言って過言ではないでしょう。

ライターはブライアン・マイケル・ベンディス、アートはデイビット・マルケス。

彼らが新たに生み出したこのアーマーはとにかくデザインが秀逸です。

アイアンマンの大きな特徴の一つである”口”を排除し、ボディもシンプルすぎるほどにシンプル。

背面は打って変わって骨格をイメージさせる生体的で複雑な構造をしています。

ここまでアイアンマンらしくないデザインを採用するのは大きな決断が必要だったはず。

まったく新しい世界を!というこのタイミングでこそ実現したアーマーかもしれません。

 

変幻自在の反則機能

モデル51は素体だけでも存分にカッコいいんですがそれだけではないんです。

今までのアーマーすべてに変形可能という反則的な機能も持っています。

単体でハルクバスターに変形したり、子供の装着にサイズを合わせたりと変幻自在。

パーツというより破片のようなもので構成されているこのアーマー。

それらが組み合わさって装着するシーンはマルケスのアートが冴えまくっていて必見です。

 

美女とスターク

そんなマルケスはアーマーだけでなく、男性も女性も圧倒的に魅力的に描きます。

新たな恋人、因縁のヴィラン、3D化されたフライデー、さらにはメリー・ジェーンまでも登場する美女祭り。

トニー・スタークのプレイボーイっぷりを味わうのにマルケスのアートはうってつけですね。

さらに驚きの協力者が綺麗な顔で登場するなんてサービスが効きすぎです。

 

シビル・ウォーⅡ

 

本書でモデル51を余すところなく味わったら準備は完了、すぐにでも『シビル・ウォーⅡ』を読んで欲しいですね。

残念ながらまだ未翻訳で発売予定もないですが、アイアンマンとキャプテン・マーベルが激突するこのクロスオーバーはめちゃくちゃオススメです。

「未来を守るか」「未来を変えるか」の選択にヒーローが真っ二つに別れて対決する物語。

シリーズの担当は本書と同じブライアン・マイケル・ベンディスとデイビット・マルケス。

だから続きの物語としてとてもスムーズに入ってくるんです。

もちろん相手となるキャプテン・マーベルをマルケスが描くわけですからその魅力は折り紙付き。

フューチャリストであるトニー・スタークの未来の捉え方が色濃く現れる、ファンにはたまらない作品です。

 

インファマス・アイアンマン

 

もう一つオススメなのが『インファマス・アイアンマン』

インファマスは”悪名高い”という意味ですが、アイアンマンには相応しくない形容詞ですね。

本書でモデル51が好きになった人はぜひ悪名高い理由を確認してみてください。

ライターは同じブライアン・マイケル・ベンディス、アートはアレックス・マリーブ。

マリーブのアートはマルケスとはガラッと違ってとてもダークなイメージ。

ペラペラとページをめくるだけでもこのアイアンマンの魅力に取り憑かれるはずです。

 

マーベルレジェンドもあるぞ

本書を読み終わったらついでにマーベルレジェンドもサクッと買ってしまいましょう。

アメコミのアートがそっくりそのまま6インチのフィギュアとして立体化されています。

このフィギュアを愛でることでさらにモデル51への理解が深まり、本書の面白さも倍増することを保証します。