字幕派 vs 吹替派?論争に使えるメリット・デメリットをまとめるよ

 

エソラコトナリです。

今回は字幕と吹替の話。

 

字幕派 vs 吹替派

字幕派か、吹替派か。

忘れた頃に再発するこの論争は、おそらく未来永劫続くでしょう。

争いが起きるたびに同じことを言うのも面倒なので、一度しっかりまとめておきます。

 

最初にお断りしておきますが、僕は完全な字幕派です。

最近は子供たちの要求もあって仕方なく一緒に吹替で見ることも増えてきましたが、僕は10歳の頃から映画は字幕で見るものだと決めて生きてます。

だからといってこれから吹替をこき下ろすわけではないですよ。

字幕も吹替もメリット・デメリットを理解して自由に選択すればいいのです。

でもそれを正確に説明してる人って残念ながら少ないんですよね。

 

本質的なメリット・デメリット

そもそも字幕と吹替の違いは言語の壁を取り払うためのアプローチの違いです。

字幕はテキストの追加によって、吹替は音声の差し替えによって日本語でも海外の作品を楽しめるようになります。

そしてそれぞれのアプローチが本質的にメリット・デメリットを併せ持つのです。

 

字幕は注意が分散する

字幕はテキストを追加することから「読む」という行為が新たに必要となり、映像への注意が分散します。

吹替派はここが面倒だと言う人が多いですね。

確かに字幕を消して見てみると、驚くほど役者の細かな表情の変化に気付くことができます。

それだけ字幕を読むことに注意を奪われているわけです。

また字幕の位置によっては映像の一部が見えにくくなる場合があります。

ネトフリなんかは字幕の位置がかなりいい加減で、役者の顔や胸!が見えづらくなるので手で払い除けたくなるときがよくあります。

 

吹替は役者の声を失う

これに対して吹替は音声を差し替えることから演じている役者の声が失われます。

役者にとって声は演技の中でも特に大きな割合を占めるもの。

字幕派は役者の声を聴きたいからこそ字幕派であると言い切ってもいいでしょう。

でも実写をアニメのように見れる人にとっては何の問題もないかもしれませんね。

吹替派にアニメ好きが多い印象を受けるのも頷ける気がします。

 

それぞれのデメリットをひっくり返せば本質的なメリットになります。

字幕は実際の役者の声を失わずに、吹替は注意を分散させずに見ることができるわけですね。

 

吹替下手すぎ問題

以上が本質的なメリット・デメリットになりますが、二次的なものも大きく影響しているのが現状です。

よく引き合いに出されるのは吹替下手すぎ問題。

ときおりこれで吹替派の人が激怒していますが、字幕派はそのたびに胸を撫で下ろしたりします。

なぜこういう問題が起こるかというと、これは音声を差し替えるという点をプロモーションに利用できるからです。

興行成績を少しでも上げようと様々なプロモーションが行われますが、吹替は日本での著名人を利用できる格好の材料になるわけです。

こうしたプロモーションが本当に効果があってのものなのか、つまらない慣習によるものなのかは業界人ではないのでわかりません。

でもプロモーションはあくまでプロモーションであって作品の品質に影響を与えるような配役はあってはならないというのが映画ファン共通の想いのはず。

このことを吹替の致命的なデメリットとする字幕派も数多くいるでしょうが、これは解決可能な問題です。

 

吹替うますぎ・メタ効果

それでも吹替派が吹替派で居続けるのはプロの声優の魅力のおかげと言い切っていいでしょう。

金曜ロードショーで育った世代としては本人より本人を感じてしまう声優が存在することに異論はありません。

また別の映画や別のアニメを声優つながりで味わうメタ的な楽しみを持つ吹替有段者もいますよね。

これは二次的なメリットではありますが非常に大きなものとして存在していることも確かです。

 

意訳しすぎ問題

吹替の致命的なデメリットに対して字幕派は余裕綽々のように思えますが、実は根底を揺るがすデメリットがあります。

それは意訳しすぎで本来の意味が抜け落ちてしまう場合があること。

字幕というのはなるべく多くの人が快適に読めるようにある程度の長さに制限されます。

そのことから意訳が必要になるわけですが、ここで悲劇的な意味落ちが発生する場合も。

役者の声を失いたくない字幕派が役者のセリフの意味がガツンと抜け落ちてることを知る恐怖といったらないわけです。

吹替の場合、日本語が英語より短い言葉で表現できる相性の良さからも長さの制限による意味落ちは字幕に比べればかなり低いと言っていいでしょう。

翻訳者がすっかり勘違いをしていてだめだこりゃな翻訳になるのは字幕も吹替も共通です。

 

英語やるか、両方観るか

これらのメリット・デメリットを理解した上でうまく立ち振る舞うのがコアな映画ファンの腕の見せ所です。

論争してる暇があったら英語やれよって話ですね。

でも映画の英語を完全に聴き取れるようになるのは相当なスキルが必要です。

ロシア語や中国語になったらもうお手上げですし。

だからこそ僕は両方観ることをオススメします。

まずは自分の好きな方法で。その後もう一つの方法で。

そうすることで声も意味も落とさずについでにメタ効果も得ることができるでしょう。

※追記
「聴覚障害者用字幕」という吹替翻訳を字幕にしたものがあるそうです。
まさに今回の解決策として最適な方法ですね!
ホムカミのブルーレイにも付いているようですのでチェックしてみてください。
oohara ayakoさん、情報ありがとうございました!

 

なんてツラツラと書いてきたのは僕の大好きなMCUに致命的な意味落ちがあったからなんです。

これホントにショックだったんですが、この話はラジオで深掘りしますのでお楽しみに!

※ラジオ配信しました!
AoUは字幕だとウルトロン渾身のギャグがスベってたよ

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