エソラコトナリです。
今回はグウェンプール翻訳版(第2弾)の話。
グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!
翻訳第2弾!
グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた! (MARVEL) https://t.co/hd1Uo1sDNf pic.twitter.com/4EFNQYTqYI
— エソラコトナリ@コミコン3days (@esorakotonari) May 3, 2018
シリーズ第2弾!
スパイダーマン(あっちの地球出身のもう一人の方)登場!
どういうワケかこっちの世界にオジャマしてしまったグウェンプールは、どういうワケか顔だけ人間モードックの手下に!
ガタガタうるさいモードックを宇宙にポイして一味のリーダーになったのはいいものの、悪党稼業もラクじゃない。
手下達に給料を払わなきゃならないし、福利厚生だって考えなきゃ。
そんなこんなのグウェンプ-ルの心の支えは、憧れのあのヒーロー、スパイダーマン!
あ、スパイダーマンっていっても、あのスパイダーマンじゃなくて、あっちの地球出身のスパイダーマンだから念のため。 あと、悪魔博士っぽい人もいたような……それはともかく、待望のシリーズ第2弾登場!
『グウェンプール:イカしたやつらが攻めてきた!』は2016年〜2017年に連載された『THE UNBELIEVABLE GWENPOOL #5-10』の翻訳版。
日本での人気を証明するように半年でサクッと翻訳第2弾の登場です。
本書の帯には2018年秋の第3弾も予告されていました。
連載は#25までなのでまだまだ続きそうな勢いです。
MADなグウェンプールは出ません
本書には前書でダニーロ・ベイルーチが描いたようなMADなグウェンプールは登場しません。
#5-6のアートはアイリーン・ストリークホールスキーが担当していますがグリヒルと同じ可愛い系。
グリヒルが描いた可愛いグウェンプールがすっかり定着した印象です。
舌なめずりするグウェンプールが懐かしくなったあなたにはマーベルレジェンドをオススメしておきます。
メタかわいいアメコミオタク
コミックの世界にも慣れてきたのか本書では彼女の魅力がはっきりとしてきました。
第四の壁を超えて軽口を叩くのはデッドプールと同じなんですが、彼女の場合はそれがすべてマーベル・コミックの話。
生粋のアメコミオタクなわけです。
だから地下鉄でばったり二代目スパイダーマンであるマイルズ・モラレスに出会ったりすれば大騒ぎ。
嬉しさを隠しきれずにウェブシュートサインで正体を知っていることを伝えてしまったり、平行世界からアース616にやってきた同士という謎の親近感を抱いたりします。
とにかく彼女の発想や行動はアメコミオタクなら「わかる!」と膝を打ちたくなるもの。
本来は読者の頭の中でのみ展開されるような作品と作品の糸を劇中で次々と結びつけてしまいます。
だから読んでいる僕らは第四の壁を正中線にして現実とマーベルの世界を同時に味わうような感覚になれます。
こんなナードな体験をこんな可愛いグウェンプールでできるわけですから、そりゃ人気も出るわけです。
メタ恐ろしいヴィラン思想
本書には意外なヴィランの登場であっと驚かされる仕掛けも用意されています。
ちゃんと伏線が貼られていたことがわかるので面白い展開でしたね。
このヴィランの思想がかなりメタ的でグッと来てしまいました。
それからもう1人、この作品にはメタ恐ろしいヴィラン思想を持ったキャラクターが登場します。
それがグウェンプール。主人公なのに!
2つのヴィラン思想についてはラジオで深掘りしますのでお楽しみに!
※ラジオ配信しました!
グウェンプール翻訳第2弾は主人公もヴィランもメタ恐ろしいヴィラン思想を持ってたよ
翻訳第1弾のレビューはこちらからどうぞ。