映画レビュー:『ヴァレリアン』はエロく・明るく・美しく!官能と色彩で魅せるSFだったよ

 

エソラコトナリです。

今回は映画『ヴァレリアン』の話。

 

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』

ヴァレリアンはバンド・デシネ『ヴァレリアンとローレリーヌ』(Valérian et Laureline)が映画化されたもの。

バンド・デシネはフランスの漫画のことでBDなんて略されたりもします。

1967年から実に40年以上も連載され、完結する前に古典になってしまった伝説的な作品です。

ライターはピエール・クリスティン、アートはジャン=クロード・メジエール。

映画の原案となったエピソード「千の惑星の帝国」「影の大使」は翻訳版も発売されました。

ShoProさん、グッジョブです!

 

主人公はローレリーヌだよね?

本作は何と言ってもローレリーヌの魅力に尽きます。

強く、優しく、美しく、しかも賢く、めちゃエロい。言うなれば1人フィフス・エレメント状態

このパーフェクト・ウーマンこそが映画の救世主なわけですから、タイトルは『ローレリーヌ』にすべきでした。

原作に入ってる名前をわざわざ外すとか愚かなの?と言わざるを得ません。

 

完璧な女性はエロさを伴って登場するものです。

フィフス・エレメントの救世主リー・ルーも素っ裸で登場し、白いテープを身体に巻いただけの衣装で20年前の僕の度肝を抜きました。

ローレリーヌもリー・ルーを彷彿とさせる露出度の高い水着で登場。

水着に続く衣装も目のやり場に困るどころか、視線が一箇所に集中しすぎてこんな大事なオマージュを見逃すほどでした。

 

見るべきは右手のVですよ。わからない人はトレッキーに聞いてください。

僕は胸元のVばかり見てて全く気づきませんでした…

 

エロの宝石箱や!

エロさといえばバブルも負けていません。

脇役にも関わらず、登場していきなり結構な時間をダンスシーンで独り占め。

 

歓楽街の場面なのでプロのお仕事という位置づけではあるんですが、どこかのレビュワーさんなら「エロの宝石箱や!」と叫ぶでしょうね。

それくらい彼女の官能波状攻撃は凄まじいものがありました。

男性ならどれか一つに撃ち抜かれるはず。ちなみに僕はガチ全滅。

 

エロを排除してはいけない

最近はエロさを排除することに躍起になっている人達もいますよね。

でもエロというのは人間の肉体性を元にしたものですから消し去ることで失うものが計り知れないんです。

「ヒーローとは筋肉である」が僕の持論。

多くのヒーローの魅力は筋肉という肉体性を基盤にして成り立っているわけです。

ヒーローから筋肉を取ってしまえば大変なことになりますよ。

人間が人間である限り、肉体性は切っても切り離せないもの。

ローレリーヌやバブルの肉体性を十分に堪能したとしても、彼女たちの気高い精神性はきちんとガツンと響きます。

むしろ多層的な魅力として印象深く残るわけですから、僕は女性がエロくて何が悪いと言い切ります。

 

エロの代わりに排除したもの

その代わりというわけではないでしょうが、この映画は徹底的に重厚さを排除していました。

それはSFの本質ではないとでもベッソンは言いたいのかも。

最近のSFはやたらと重厚で重苦しいですよね。

リアリティに重きを置くのはわかるんですが、こんな重苦しさでは宇宙へ飛び立てる気もしません。

どうせ宇宙へ出るなら地球が真っ二つに分断されたり、怪獣から逃げ出したりする前に希望を持って飛び立ちたいもの。

そんな夢を叶えるように本作はとにかく明るく、色彩豊かな映像で宇宙の可能性を僕らにめいっぱい味わわせてくれます。

これは原作が作り出した宇宙と同じ。

半世紀以上を経てメジエール的宇宙をスクリーンで堪能できるわけです。

あまりに映像が明るすぎて時々セット感丸出しな場面もあるんですが、むしろカルト的な味わいが増していい具合です。

 

主演2人はアメコミも演ってます

主演の2人はBD映画に出る前にアメコミ映画に出ていたりします。

しかもそれぞれマーベルとDCって出来すぎ(笑

 

ヴァレリアンを演じたデイン・デハーンはアメイジング・スパイダーマンでハリー・オズボーンを演じています。

ところでこの人、声低すぎません?

見た目とのギャップも去ることながら聞き取れる音域を外れそうなほど低い声がチャーミングです。

 

ローレリーヌを演じたカーラ・デルヴィーニュはスーサイド・スクワッドでエンチャントレスを演じていました。

この映画僕も見たんですが全然気づかなかった!

彼女の次のお仕事が気になって夜も眠れないのでとりあえずネカのフィギュアは買いました。

ローレリーヌとエンチャントレスのフィギュアを並べて飾ってる人とは友達になれる気がします。

 

さらにラジオで深掘りするよ

巷の評価はイマイチらしいですが、蓋を開けてみれば素晴らしい映画でした。

調べてみるとリュック・ベッソンは本作でフィフス・エレメント以来20年ぶりにSF映画を監督しています。

だからフィフス・エレメントとの関連が強すぎるくらいに強いんですが、これはラジオで深掘りしますのでお楽しみに!